もともとは高石市出身で、野球をするために山梨県の高校に行っていました。でも競争が激しく自分より才能のある選手がたくさんいるのを見て、野球をあきらめ大阪に戻って就職することに。寮で一緒だった同級生が介護福祉の道に進んだことを知り、自分も興味がわきました。知識も経験もまったくなく、介護の仕事というと大変そうというイメージが一般的でしたが、野球をやっていたので体力には自信がありましたし、そして何より人の役に立ちたいと思い介護福祉の道に進みました。
おおとり福祉会に決めたのは、地元で歴史があり幅広く事業展開しているところと、教育研修制度がしっかりしていると思ったからです。
配属は堺ラ・メールの認知症病棟でした。ここの利用者さんは要介護4や5の方々がほとんどで、全介助を必要とされていました。衣服の着脱、移動、食事、排泄、入浴などすべてに介助が必要で、仕事は想像以上にたいへんでした。でもプリセプターで1歳年上の先輩職員が一つひとつ親身になって教えてくださり、徐々に仕事に慣れていきました。スキル不足で悩んでいたときも丁寧に教えてくださり、また仕事の様々な相談にも乗ってくださり、精神的な支えとなっていただきました。出来なかった介護スキルもどんどん身につき、おかげで1年後には自信もつき仕事が楽しくなっていきました。自分では当たり前と思ってしたことが、ご利用者さんから「ありがとう」と感謝の言葉をいただいたとき、それまでの疲れも忘れやり甲斐を感じるようになりました。
2年目は同じ堺ラ・メールのデイケアサービスに異動しました。ここは歩行訓練などのリハビリをメインとするデイケアサービス。これまでとは異なる仕事内容、異なるサービスが求められ、最初は戸惑いましたが、新しい経験が積めて自分の成長にプラスになると思って仕事をおぼえました。
現在働いている「いきいき高齢者センター」のデイサービス部門には2014年に異動してきました。これで3度目。ここは日帰りで食事や入浴、レクリエーションを行う一般的なデイサービスの施設。ご利用者さんの送迎やバイタルチェック、体操したりゲームをしたり、入浴介助、昼食の配膳準備などさまざまな業務に携わっています。ここに来たときはとにかく楽しく笑っていただけるように、常に安全に配慮しながら接しています。
これまでいろいろな施設とサービスに携わってきましたが、それぞれの職場で知識と経験を蓄積し自分がどんどんキャリアを形成し成長できていることを実感しています。それが長くこの仕事を続けてこられた理由の一つです。
もちろん日常業務と並行して資格も取得しました。入職した年にヘルパー2級(現介護職員初任者研修)を取得。2015年には介護福祉士の資格を取得しました。おおとり福祉会には資格取得のバックアップが充実しているのでありがたいです。
介護の仕事は奥が深く、様々な職種があり面白いですよ。将来はケアマネジャーの資格を取って、もっと介護を必要とする高齢者のお役に立ちたいと思っています。